原田です。
先日仙台市泉区で建て方(たてかた)を行いました。大工さんが仲間を集めクレーンも来て一気にくみ上げる作業になります。平面の物が一気に立体になるし、クレーンもかっこいいし、お施主様もイメージしやすくなるし、エキサイティングな1日になります。
さて今回のタイトルの気密工事ですが、通常気密工事といえば断熱を貼った後にフィルムを隙間なく貼る工事の事をさしますが、実は建て方の時点でも重要な部分があり、弊社で行う構造見学会でも見る事のできない部分になりますのでご紹介しようと思います。
① まずは土台と基礎の間
弊社ではべた基礎で基礎断熱という断熱方法を採用しております。その為基礎の下も室内と同じ扱いとなる為外気が入ってこないように施工しなくてはいけません基礎が完成し自社で検査をしますが天端の不陸は±1mm(合計3mm)以内を標準としております。その上に土台といわれる木材をボルトで固定していくのですが、基礎の不陸で大きくて3mm、木に関しても製材されているとはいえ誤差なくまっすぐ直角という事はありません。そのまま設置してしまいますと隙間が空いてしまいそこから外気の侵入を許してしまう可能性があります。その為土台と基礎の間には15mmのゴム製の部材を間に挟み、土台と基礎をボルトで締め、ゴムをつぶすことで気密を確保しています。設置後は写真で分かるように隙間があいているような見た目になります。
② 床下地合板と土台や桁の間
弊社では1、2階とも床の下地には24mmの合板を敷いています。合板は釘で150mmの間隔で止めて固定します。2階の合板は建て方の時に敷いてしまうのですが、その前にスポンジのようなものを外周部の胴差の上に連続するように貼り付けその上から合板を設置します。理由は①と同じでそれを潰して設置する事で気密を取る為です。こちらのスポンジはサッシを設置する際も使用します。
最初に話した断熱後の気密シートだけでもそれなりの気密は確保できますが、永く住むにつれ、木がやせることで気密は少しずつ悪くなります。その時に上記の施工をしておくことで木がやせても膨らんでその部分をふさいでくれるという構造になっております。このほかにも細かい気密工事が存在しますがそれはまた今度ご紹介させて頂きます。
写真の現場ですが、4月8日(土)に1日限定で構造見学会をし、公開気密測定も実施します。さらに今回は現場となりが弊社施工の暮らし手さんという事で訪問見学会も実施させて頂けることになりました!!完成見学会よりさらに暮らしが見える見学会となりますので是非ご参加ください。
4月8日(土)開催 ダウンリビングを持つ箱の家【構造見学会+公開気密測定/予約不要】はこちらをクリック!
4月8日(土)開催 火と木を生かす大屋根の家【訪問見学会/予約不要】はこちらをクリック!
スタッフ一同心よりお待ちしております。
それではまた。