negla(ねぐら)設計室の原田です。
現在マンションリノベーション工事をしております。
本物件は弊社事務所1階のトウエイ不動産との共同プロジェクトとなっており、工事が竣工しましたら販売されます。
予約制になりますが、見学会も実施予定ですので是非いらして下さい。
本日はマンションリノベーションの注意点をいくつかご紹介致します。
1.共用部はリノベーションできない。
当たり前の事にはなりますが、マンションは自分の持ち分(専有部分)と住人みんなで持っている(共用部分)があります。
共用部分には廊下やエレベータ等はもちろんですが、専有部分にある玄関ドアや窓、ベランダ、バルコニー等も含まれ基本的に手を加える事はできません。内窓に関しては専有部分への取付の為問題ないのですが、窓本体や玄関ドアを交換する際は管理組合に相談し認めて頂く事が必要になります。外部に接しているところはリノベーション不可と考えるといいと思います。
2.水回りの位置の変更は慎重に。
マンションの排水は一戸一戸が外につながっている訳ではなく、縦のラインで上下階の各部屋を縦断してつながっており、室内にパイプスペース(PS)と呼ばれる箇所が存在します。縦断しているパイプは共用管と呼ばれ、位置を変更する事はできません。
その為そこへ排水を持っていく経路によって床に段差が出来たりすることになります。
近ければ極力段差なくできますが、遠くに配置してしまうとそれだけ段差が多くなってしまうという事になります。
間取りに大きく影響する要因の一つになりますので注意が必要になります。
3.フローリング仕様の確認
現在のマンションはフローリングが主流となっているかと思います。
弊社でも施工したマンションは無垢材を使用し木の温かみが感じられるものが多くありますが、マンションによってはフローリングそのものの使用を禁止しているマンションもあります。内見の際に現状がカーペット敷などの際は要注意と考え確認するといいと思います。
4.電気の容量
近年家電の消費する電力は増えている為、古いマンションでは当時の電力量では足りないという事があります。戸建てであれば自由に設定可能ですが、マンションの場合は各部屋での最大容量(アンペア数)が決まっており、それ以上にはする事はできません。オール電化にしたいが電力に余裕がない為キッチンはガスにするという事もあります。
もともとの容量とそこから変更が可能なのか、それはどれくらいなのか、といった事を確認しておくとよろしいかと思います。
その他マンションそれぞれに管理規約という書類が存在し、上記を含めルールなどの記載がありますので思い描く暮らしが実現可能なのか購入前から設計士に相談しながら進める事をお勧めいたします。
気になる物件などありましたら是非お声がけください。
それではまた。